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なぜ文法は暗記ではないのか、効率的な英文法の覚え方

英文法がただの暗記に思えるのだとしたら、おそらく文法の学習方法が間違っている。 単に「覚えろ」と学校では言われがちな文法にも背景となるロジックがあり、個々の文法が学年や章ごとに分かれているわけではなく繋がっているものだ、ということをここで例をあげながら示そうと思う。

to doとdoing

to do, doingを「すること」と「暗記」すると、 I would like to have some tea.(お茶がほしいです) が何故、 I would like having some tea.(正しくない) ではないのかが分からず、暗記を補強する知識を得ずにさらにwould like toが「したい」だと暗記することになる。

一方、 doing、が「している(過去から現在の動作)」という状態を意味するdoの変形の「すること」であり、to doは、「すること(未来に向けた動作)」である、と「理解」すると、 I would like having some teaが正しくない理由は「お茶がほしい」=まだお茶を飲んでいないからであり、doingではなくto doである、と一発でわかる。

try to doは、行われていない動作(過去の時点で未来にむけた動作) I tried to call you, but my phone was broken. 電話しようとしたけど、電話が壊れてたんだ(しようとしただけでしてない)。

I tried calling you, but you didn't answer it. 電話はかけたけど、出なかったじゃん(かけるということを、実際にした)。

英語の時制

英語の時制は上から下の順に過去になっていくが、これも英語話者がどのように時制を発展させてきたのかを考えると、理解して適切に使えるようになる。

  • I will be doing (しているだろう)
  • I will do (これからする)
  • I will have done (し終わってるだろう)
  • I am doing (してる)
  • I do (習慣的にしてる)
  • I have done (し終わった)
  • I was doing (してた)
  • I did (した)
  • I had done (前にした)

特別な動詞のbe動詞

  • i am (~である) 上のI doに近い
  • i was (~だった) 上のI didに近い

この中で、Iと、1単語で出来てる組み合わせを探すと、i am、i was、i do、i didしかない。そのほかは、これらを応用してできた時制である。

たとえば、I am doingは、I am=「(今)~である」に、doing=「している状態」というものを付加したものだ。 I have doneも、I have something = 何かをもって「いる」という現在の状態から派生して、done=「し終わった」という状態を「現在時制」にくっつけて、現在に完了した動作を表すようになった。 doに「終わったという状態」がついた状態であると考えると、have doneがdoの一つ前の自制であるとよくわかる。 そして、i had done、過去完了については、I did=した、という状態に「し終わった」という状態をつけ、didよりも前の段階に終わった動作をあらわす(大過去という)。 よって、 I saw that he had done something. (私は、彼が何かをしたのを見た) =彼が何かをしたのは見たのよりも前の段階 だとわかる。

分詞構文と時制

As I listened to the radio, I prepared for my exams. (ラジオを聴きながら、テスト勉強をした。) を短縮すると、 Listening to the radio, I prepared for my exams. になる。分子構文と呼ばれるものだ。 一般的に、As A do ~, A ~はDoing, A ~に略すことができ、またA do ~, but A ~や、Because A do ~、A ~もDoing, Aに訳せる。

Having said that, I still want it. (まあそんなこといったけど、どっちにしろそれほしいよ。) たとえばこのHaving said...の用法について考えてみる。

Doing ~, I doは省略であると書いたが、この場合は暗に接続しているのはbutである。 省略する前の文章は I said that, but I still want it.で、 Having said thatはHoweverと似ていて、そうはいったけども、というような意味である。

Saying that, I still want it.だと、wantとsayingが同じ時制になるので I say that, but I still want it. (俺はそういうけど、でもそれほしいよ。) で、意味が変わってしまうが Said that, I still...とすることはできない。なぜならDone, ~はBeing done, ~の略である、という決まりがあり、「言われるが、~」という受け身の意味になってしまうからだ。 よって、文法的に同じ形のhavingを変わりに入れ、having saidにすることで、wantよりも時制が1個前であることを表すのだ。

Doing ~、A do ...の形を覚えるだけで、他の文法の知識を組み合わせると Being a member of the team, I have to say ~(チームメンバーとして、~と言わなければならない) Having been there, I can recommend that place. (そこいったことあるけど、おすすめだよ)

Beingは省略できるという知識を使うと

Reluctant, I went there. (私は面倒くさがりながら、そこにいった) これはI was reluctant, but i went thereの略。

Hit by the car, I fell on the ground. (車にぶつかって地面に倒れた) これはI was hit by the car, and I fell on the ground.の略がBeing hit by the car...になり、beingが抜けた形

このように、形容詞, ~やDone, ~の形も、「暗記」をせずに理解できる。

We have、I have、There is

たとえば、There isで「~がある」と「暗記」してしまうと、 「五山の送り火という京都の四大イベントの一つが今日ありました。」が There was one of the four big events in Kyoto tonight, Gozan no okuribi. なのか、 We had one of the big four events in Kyoto tonight, Gozan no okuribi. なのかがわからない。

一方でThere isは、「~がある(客観的な視点=there)」、We have、I haveは「~がある(主語からの視点)」であると理解すると、 たとえば京都に住んでいる人がfacebookに書くときはWe hadが自然で、パンフレットに書くときはThere wasがよりフォーマルにうつるということが理解できる。

There was no school today. 意味を理解せずに暗記するとやってしまいがちなのは、「今日は学校がありませんでした」と書こうとして、There is構文を使ってしまう例。 Thereは客観的視点なので、「学校は今日世界から消えました」といったように聞こえてしまう。学校がなかったのはあなたの視点からなので、I had no school today.と書く。

まとめ

自分が文法を理解するのに役立った本をここで紹介すると「総合英語Forest」「表現のための実践ロイヤル英文法」「英文解釈難問集」で、特に「表現のための実践ロイヤル英文法」は名著なので英語学習者は読むと役立つ。

勉強一般にも当てはまることだが、英文法は発展の過程や背後にある論理を想像すれば、本質的な発想が見えてくる。そして文法学習がもはや暗記には思えなくなる。 文法を暗記ではなく理解するということは、学んだものを活用/応用するうえで極めて重要である。(蛇足だが)セキュリティ的アナロジーで言えば、正しいエスケープを行うのかそれともブラックリストでごまかすのか、くらいの違いがある。 この記事も、[英語][豆知識]ではなく[英語][学習法]でありたいものである。

おまけ(追記)

この記事を書いた後にSkypeチャットで文法の話をしたので、若干編集して載せる。 文法上の疑問をこのように議論し、消化し、昇華すると(no pan intended)、文法を理解するのに非常に役立つと思う。

[7:54:58 PM] XXXX: doingは現在・過去, to doは未来・未然 と覚えて
[7:55:07 PM] XXXX: avoid to doとavoid doingはどっちが正しいでしょう!という問題で
[7:55:15 PM] XXXX: 死んだことがあったような気がする
[7:56:14 PM] javascripter: えっと、avoidは名詞しかうけないので
[7:56:43 PM] javascripter: avoid the corruption of the government.
政府の腐敗を避ける
[7:57:14 PM] javascripter: のような感じで動詞を避けたいときに動名詞にして名詞化してavoid doing
[7:57:19 PM] javascripter: よってavoid to doは存在しない、という別の論理から来てるとおもう
[7:59:00 PM] javascripter: We should avoid XXX because he likes hentai anime
[7:59:37 PM] javascripter: これをもとに考えるとdoingっぽさが香ってくる
[8:00:03 PM] XXXX: ひどいw
[8:00:14 PM] YYYY: ( ꒪⌓꒪)
[8:01:14 PM] XXXX: でもwantは名詞もとるけどto doもとれるから
[8:01:22 PM] XXXX: やっぱり個別的に慣れるしかないのかな
[8:01:53 PM] javascripter: それを言われると弱いな、ある程度は覚えなきゃいけない部分もあると思う

[8:05:33 PM] XXXX: そういえばwant toのtoの主語を明示するときはforが要らないんだな
[8:09:28 PM] javascripter: Want him toとかはbuy me a drinkに近いのでは
[8:11:19 PM] javascripter: Buy a drink のように目的語がオプションなだけで
[8:11:37 PM] javascripter 元から受け付ける感じの動詞だからforがいらない
[8:15:04 PM] XXXX: そういう例ってどれくらいあるんだろう
[8:15:37 PM] javascripter: make me do, let him do, get me to do
[8:15:54 PM] javascripter: 特殊な役割を持った言葉に集中してる気がする
[8:16:08 PM] javascripter: have him cut my hair
[8:16:37 PM] XXXX: 能動形でtoをとらないものばっかりだな
[8:16:43 PM] XXXX: そうでもないか
[8:16:54 PM] javascripter: ask him to
[8:17:01 PM] XXXX: なるほど
[8:19:57 PM] javascripter: 名詞 to doを受け取る形の動詞ってのがそもそも存在して
たとえば他動詞が日本語でいう「に」「を」などを含んだ意味を持ってることを考えると
[8:20:23 PM] javascripter: 日本語の~する、ってのと違って、英語の動詞は文法上もっと多くの役割を持ってるのでは